サッカーのケガのリスク管理|負荷・疲労の見方と OLIVER PRO の使い方

OLIVER PRO のロゴとノートパソコンの分析画面、練習する選手たちの写真を組み合わせた画像 指導の知識

この記事のまとめ

  • 本部のブログは、ケガのリスク管理の柱として、「負荷の管理」と「疲労の確認」の 2 つを挙げています。
  • 本部のブログによると、OLIVER PRO は距離・スプリント・加速と減速などの計測にもとづき、練習の強度を見直す判断材料を作ります。
  • 計測に加えて、回復・フォーム・水分と栄養・睡眠・定期的な確認といった基本の習慣も見逃せないと紹介されています。

サッカーは楽しいスポーツですが、体への要求は大きく、軽い捻挫から重い筋肉のケガまで、どのレベルの選手にもリスクがあります。フィジカルコーチにとって、ケガの管理は常に気になる課題です。

「あの選手は、そろそろ限界ではないか」。感覚に頼って判断していると、見落としも出てしまいます。数値を使って、負荷と疲労を確かめる方法があります。

この記事では、OLIVER SPORTS 本部が 2025 年 1 月に公開したブログをもとに、ケガのリスクを管理する考え方と、OLIVER PRO の使い方をまとめます。ケガの診断や治療の話ではなく、練習の負荷を調整するための一般的な考え方です。

ケガのリスク管理の 2 つの柱

柱内容
負荷の管理選手が体力の限界に近づく時期を把握し、練習のやりすぎを避けて調整すること
疲労の確認疲れがたまっている兆候を見つけ、筋肉のケガのリスクの目安にすること

この 2 つのために、選手ごとの数値を提供する道具として、本部は OLIVER PRO を紹介しています。

OLIVER PRO の使い方(2025 年 1 月 2 日時点の本部のブログによる)

本部のブログによると、OLIVER PRO の GPS は、パフォーマンスを計測するだけの道具ではありません。AI、データの分析、GPS による計測を組み合わせ、コーチ・フィジカルコーチ・選手を支える道具として紹介されています。

練習の負荷を見る

走った距離、スプリント、加速、減速などを計測します。この数値は、練習の強度を調整し、練習のやりすぎを避け、回復の計画を立てる材料になります。

選手ごとの練習の調整

選手それぞれの体の状態に合わせて、練習の計画を調整する助けになります。計画が合っていないことで生じるケガのリスクを、見直すきっかけにもなります。

ケガのリスクの指数

セッションごとのデータをもとに、選手ごとのケガのリスクの指数を計算する機能が紹介されています。リスクの兆しを早めに確認し、チームが対応を考える手がかりになります。本部の発表では、この活用によって、筋肉のケガを最大 45% 減らせるとされています。ただし、どのチームを、どの期間、何と比べた数値かは、本部のブログに示されていません。

フィジカルコーチの役割

本部のブログは、ケガのリスクの管理でフィジカルコーチが大きな役割を担うとし、OLIVER PRO のような道具があれば、次のことができると紹介しています。

  • 客観的なデータにもとづいて、トレーニングの計画を作る
  • 疲労のパターンや、体の使い方のアンバランスを見つける
  • ケガのリスクを小さくするための判断を、データを見ながら行う

コーチの経験と、OLIVER PRO の計測が合わさることが、選手のコンディションを管理するうえで大切だと紹介されています。

コーンやハードルの近くで、動きの練習をする 3 人の選手
練習の中で動きを確認する選手たち(本部のブログの画像)

計測のほかに見逃せない 5 つの習慣

本部のブログは、テクノロジーだけでなく、次の基本も見逃せないとしています。

  • 十分な回復:積極的休養(アクティブレスト)と消極的休養(パッシブレスト)の両方を取り入れ、筋肉が回復する時間を作る
  • 正しい技術とフォーム:コーチと一緒に体の使い方を整え、関節や筋肉にかかる負荷を小さくする
  • 水分と栄養:バランスのよい食事と、適切な水分補給を心がける
  • 睡眠:1 日 7〜9 時間の睡眠を目安にする
  • 定期的な確認:選手のコンディションを継続して確認し、練習を調整する

水分・栄養・睡眠・回復については、あくまで一般的な目安で、年代によっても違います。選手の体の状態や持病、ケガの診断や治療については、医師や理学療法士などの専門家にご相談ください。

ケガのリスク管理を日々の流れにする 4 ステップ

  1. 練習と試合の負荷を、継続して計測する
  2. 疲労がたまっている兆候を、選手ごとに確認する
  3. 数値を見ながら、練習の強度や量を調整する
  4. 回復・睡眠・栄養など、基本の習慣を選手と共有する

日本の現場では

日本の育成年代の大会には、短い期間に試合が続く日程もあります。大会が終わった翌週に、出場時間の長かった選手と短かった選手とで練習量を分けたい時、選手ごとの負荷と疲労の兆しを数値で並べて見られると、指導者の判断の材料になります。OLIVER PRO には、慢性負荷と急性負荷の関係から負荷の偏りを見る「負傷リスク(Injury Risk)」の指標があります。画面での見方は、デモのご依頼でご案内します。

出典

  1. この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「Guide to Preventing Football Injuries: How to Minimize the Risk」(英語、2025 年 1 月 2 日)

この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2025 年 1 月 2 日に掲載された記事「Guide to Preventing Football Injuries: How to Minimize the Risk」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。

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