この記事のまとめ
- 本部のブログは、アカデミーで GPS を選ぶ時の要として、「信頼できるサッカー向けの指標を計測できるか」「分析の専門家がいなくても使えるか」「大人数・複数の年代で回せるか」の 3 点を挙げています。
- 育成年代では、指標をすべて見るのではなく、年代ごとの課題に合う数個に絞ることが大切です。
- 本部のブログによると、OLIVER PRO は、ピッチでは GPS、体育館では内蔵の慣性センサー(IMU)で計測し、AI が分析を手伝います。
いくつもの年代の選手を、少ないスタッフで見ている。データを見る専任の担当はおらず、コーチが練習の合間に数値を確かめている。そんなアカデミーや街クラブで GPS を選ぶなら、トップチームとは別の物差しが要ります。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、アカデミー向けの GPS の選び方と、育成年代で見たい指標をまとめます。
選ぶときの 6 つの基準
- サッカー向けの指標:距離・速度・スプリント・加速と減速に加え、キックに関わる数値まで計測できるか
- 使いやすさ:分析の経験がないコーチでも結果を読み、練習の組み立てに使えるか
- 年代をまたいだ運用:年齢の違う選手たちにデバイスを配り、まとめて管理できるか
- 準備の速さ:電源を入れて配る作業で、練習の時間を削らないか
- 設備がいらないこと:専用のアンテナを立てずに、いろいろなピッチや体育館で使えるか
- 長く追える記録:選手ごとの記録を、シーズンをまたいで追えるか
育成年代で見たい 9 つの指標
アカデミーでは、パフォーマンスを計測するだけでなく、選手の成長を支え、年齢や発育の段階に合わせて負荷を調整することが目的になります。
| 指標 | 分かること |
|---|---|
| 総距離・相対距離 | その練習での運動量 |
| 最高速度・スプリント | トレーニングを重ねる中でのスピードの伸び |
| 加速・減速 | 体への負荷が大きい、瞬発的な動き |
| 代謝パワー | 加速の負荷も含めた、エネルギー消費の目安(別名 メタボリックパワー)。狭いエリアのゲーム形式での負荷の目安にも |
| ヒートマップ・前後半 | 屋外の試合でのプレーの位置。前半と後半を自動で分けて表示 |
| 個人別スピードゾーン | 選手自身の最高速度を基準にした強度の目安。クラブ独自のゾーンも設定可能 |
| 練習の量と強度 | 一般的な目安ではなく、その選手の過去の記録と比べた負荷 |
| キックの指標 | 脚に着けたデバイスで計測する、キックパワー(シュートの強さ)と、強度別のキックの指標 |
| 負荷の履歴 | 練習と試合の比較、選手ごとの成長の推移 |
OLIVER PRO は 200 以上のデータ項目を記録できます(2026 年 10 月 27 日時点)。ただ、育成年代ですべてを見る必要はありません。その年代で答えを出したい問いに合う指標を、絞り込んで使うことが大切です。
本部が挙げる、OLIVER PRO がアカデミーに合う理由
- AI が分析を手伝う:練習ごとのレポートや、負荷の記録にもとづく選手ごとの提案を AI が作ります。練習の組み方を考える判断材料になります
- 大人数でも手間が少ない:本部のブログによると、新世代の充電ケース「Smart Case」は、ボタン 1 つで全員分のデバイスをまとめてオン・オフでき、ケースに収めたまま接点で充電できます。次の年代の練習にそのまま回せる、と本部は説明しています。日本での提供は決まっていません(2026 年 11 月時点)
- 屋外でも屋内でも:本部のブログによると、ピッチでは GPS、体育館では内蔵の慣性センサー(IMU)で計測します。専用のアンテナを設置する必要はありません
- キックの指標:脚に着けて、キックの強さや回数を計測できます
- メニューごとの振り返り:1 分ごとの指標と、タグ付けで、練習をメニューごとに区切って見返せます
- ほかの競技にも:本部のブログは、フットサル、バスケットボール、ハンドボール、ホッケーにも対応するとしています。ラグビーやバレーボールには導入事例があるとも紹介しています(出典 4・5)
OLIVER PRO が合うチームの条件
| 条件 | こんなチームに合います |
|---|---|
| 年代 | ジュニアからユースまで、いくつもの年代を抱えるアカデミーや街クラブ |
| 人数 | 選手が多く、1 つのセットを複数のカテゴリーで順に使いたいクラブ |
| 場所 | 屋外のピッチと体育館の両方で練習するクラブ。フットサルなど屋内競技の部門があるクラブ |
| スタッフ | 分析の専任スタッフがおらず、コーチが自分で数値を見るクラブ |
| 設備 | アンテナなどを設置できない、練習場所が日によって変わるクラブ |
導入は 5 つのステップで
- 負荷も試合の強度も高い、上の 1〜2 つの年代から始める
- 年代ごとの狙いに合わせて、見る指標を数個に絞る
- プロの数値をそのまま使わず、年齢・ポジション別に自分たちの基準を作る
- コーチには分かりやすい形で共有し、週の練習計画に組み込む
- 運用が回り始めたら、ほかの年代へ広げる
世界のアカデミーでの導入
OLIVER PRO は、50 か国以上・400 以上のチームで使われています(2026 年 10 月 27 日時点)。アカデミーやセミプロのクラブから、伝統あるクラブの育成組織まで広がっています。本部のブログは、スペインの Real Racing Club が、ユースチームの管理をデジタル化するために導入した例を挙げています(出典 3)。本部のブログによると、マラガ大学による女子プロサッカーチームの負荷の研究で、データの収集に OLIVER PRO の GPS が使われました(出典 2)。研究は、製品を評価・推奨したものではありません。
日本の現場では
日本の街クラブでは、ジュニアユースとユースが、同じグラウンドを夕方と夜で時間を分けて使うことがあります。1 つのセットを続けて使うなら、前の練習のあとにデバイスを充電し、次のカテゴリーの選手に渡す流れになります。2 つのカテゴリーで 1 つのセットを使う時に、選手とデバイスの割り当てをどう切り替えるかは、デモのご依頼のあとのデモで、今の OLIVER PRO の設定のプレーヤーの画面をご覧いただけます。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「Best GPS Platforms for Football Academies: Key Criteria」(英語、2026 年 10 月 27 日)
- マラガ大学の研究論文の掲載ページ(Revista Iberoamericana de Ciencias de la Actividad Física y el Deporte)
- 「Real Racing Club の導入事例(2024 年)|OLIVER PRO の使い方」(日本語版、2024 年 2 月 9 日)
参考:原文(英語) - 「ラグビーの GPS(2026 年)|OLIVER PRO の紹介と見たい指標」(日本語版、2026 年 1 月 6 日)
参考:原文(英語) - 「バレーボールの GPS 導入事例(2025 年)|ドミニカ共和国男子代表」(日本語版、2025 年 12 月 2 日)
参考:原文(英語)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2026 年 10 月 27 日に掲載された記事「Best GPS Platforms for Football Academies: Key Criteria」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。



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