この記事のまとめ
- 2022 年当時の本部のブログは、チーム向けの OLIVER を、負荷の把握・練習計画・選手の比較・ケガのリスク管理・選手向けアプリまで、クラブ全体で使う道具として紹介していました。
- 脚に着ける作りで、キックの指標まで計測できる点が、女子サッカーやフットサルでも使われる理由として挙げられていました。
- 導入後は、デバイスの納品、導入時の説明、継続的なサポートの順で進みます(本部の当時の説明)。
練習の強度をどう決めるか。誰を試合に出すか。ケガから戻る時期をどう考えるか。フィジカルコーチや監督の判断を、感覚だけでなく数値でも説明したい場面は増えています。GPS は、そうした場面で使われる道具の一つです。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログ(2022 年 8 月 2 日)をもとに、チーム向けの GPS が現場で何に使われると紹介されていたのかをまとめます。この記事は、本部がチーム向けの OLIVER PRO を発表した 2023 年 12 月 19 日より前のものです。ここでの「OLIVER」は、当時の OLIVER(チーム向けは現在の OLIVER PRO)を指します。機能は当時の本部のブログによるもので、今の製品とは分けてお読みください。
チームで使うと、何ができるのか
本部のブログによると、すでに使っているフィジカルコーチや監督が最初にあげる使い道は、負荷の把握と練習計画でした。そのほかにも、次のような使い方が紹介されています。
- 選手の成長を追う:選手とデバイスを 1 対 1 で結びつけ、数十種類の指標(2022 年 8 月 2 日時点)を時間の流れで追えます
- 選手どうしの比較:同じポジションの選手について、指標ごとの違いをレーダーチャート(スパイダーチャート)で比べられます。GPS をすでに使っているチームの声として、この比較は試合に向けた監督の判断材料になるとされています
- ヒートマップ:選手ごとに、ピッチ上のどこでプレーしたかを見やすく表示します
- タイムライン:同じ練習の中で区間を分け、ウォーミングアップのような特定のメニューの負荷も数値にできます。メニューごとの努力度を踏まえて練習を組み立てる判断材料になります
当時、ウルグアイ 1 部のデポルティーボ・マルドナドのフィジカルコーチだったカルロス・ガラヤルデ氏は、本部のブログで次のように話しています。クラブに合う技術で、とくに強度の管理と負荷のコントロールに、より正確に取り組めるということです。
ケガのリスク管理
本部のブログによると、当時の OLIVER にはケガのリスク管理に関わる機能が複数ありました。負荷を把握すること自体が土台になり、そのうえで次の機能が紹介されています。
| 機能(当時) | 内容 |
|---|---|
| ケガのリスク指数 | 選手が練習不足か、練習のしすぎか、適切な範囲にあるかの目安 |
| ケガのダッシュボード | フィジカルコーチがケガを記録し、経過を追える画面 |
| 復帰の指標 | ケガの前後のパフォーマンスを比べる指標。ダッシュボードと合わせて、医師やメディカルスタッフが競技に戻る時期を判断する時の材料になります |
当時、スペインの女子クラブ CFF Olympia の会長だったヴァネサ・ディアス氏は、プラットフォームやソフトウェア、提供されるデータを評価して選んだと、本部のブログで述べています。
選手も使い手になる
当時の本部のブログによると、クラブが希望すれば、選手が自分の指標を見られるアプリも使えました。試合や練習のあとに、スマートフォンで自分のデータを確かめられます。
- 選手が「自分がどれだけきつかったか」(主観的な努力度)を入力できる
- チームメイトと比べることで、チーム内に健全な競争が生まれることを狙っている
OLIVER のアンバサダーを務める(当時)、ブラジルの FC SKA の会長で 2002 年ワールドカップ優勝メンバーのジョゼ・エドミウソン氏は、選手の成績を見るだけでなく、クラブ全体に知見を生み出す場になると本部のブログで話しています。アンバサダーであることは、本部のサッカーのビッグデータ活用|選手獲得・相手の分析・練習・ケガのリスク管理までの記事にも書かれています。コーチ向けのプラットフォームも、選手向けのアプリも、直感的に使えるとされています。
女子サッカーとフットサルに向いた作り
本部のブログは、女子サッカーとフットサルでも使われる理由を 2 つあげています。
- 着け方:ふくらはぎのスリーブに入れて使う作りで、体格の違う選手でも着けやすいとされています
- しきい値の決め方:固定の値のほか、選手ごとに設定する方法も選べます。その選手の最高速度を基準に、最高速度の割合でスピードの区分を決めるため、競技や選手に合わせて実際の値を見られます
屋内競技では、利き脚に着けるからこそ計測できる指標もあります。本部のブログによると、ボールを蹴る速さ、ボール保持の時間、キックの回数などです。当時バルセロネータのフットサルのフィジカルコーチだったアグスティン・イバラ氏は、屋内で使えて、加速・減速やキックパワーまで計測できる点が、フットサルでは重要だと話しています。
導入したあとの流れ
当時の本部のブログによると、クラブとの契約が決まると、申し込んだ台数のデバイスをケースに入れて納品します。続いて、本部の製品担当者が導入時の説明を行います(日本では OLIVER SPORTS JAPAN が行います)。短時間ですが、技術を十分に活かすために欠かせない手順とされています。最後に、継続的な質問や困りごとに応える、カスタマーサポートのチームにつながります。
日本の現場では
4 月の新年度は、新しい選手が加わり、練習の組み立てを見直す時期です。日本のチームが今の OLIVER PRO を検討するなら、この記事に出てくる当時の機能が今もあるかを前提にせず、いま何ができるかを確かめることから始めてください。負荷の把握や選手の比較など、気になる使い道をお知らせいただければ、デモのご依頼で、現在の機能をご案内します。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「OLIVER for teams. How can it help your club?」(英語、2022 年 8 月 2 日)
- 「サッカーのビッグデータ活用|選手獲得・相手の分析・練習・ケガのリスク管理まで」(日本語版、2022 年 7 月 18 日)
参考:原文(英語)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2022 年 8 月 2 日に掲載された記事「OLIVER for teams. How can it help your club?」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。


