この記事のまとめ
- OLIVER はフットサル向けの GPS として、スペイン 1 部リーグの Córdoba Futsal や、ワールドカップに出場したベネズエラ代表(ベスト 16 進出)で使われました。
- 当時の本部のブログによると、慣性センサーを内蔵し GPS だけに頼らないこと、変数や指標を自由に設定できることが、フットサルに合わせられる理由とされていました。
- 練習や試合の記録に加え、「ケガのリスク指標」で負荷が足りているか、かかりすぎているかを見て、練習の計画に活かす使い方が紹介されています。
フットサルは、短い時間に加速と減速、方向転換が何度も続く競技です。それでも、サッカーに比べると、データ計測の技術が届いていない場面が長く続いてきました。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、フットサル向けの GPS として OLIVER がどう使われたかをまとめます。なお、記事が書かれた 2022 年当時は、チーム向けの製品も「OLIVER」と呼ばれていました(チーム向けは現在の OLIVER PRO)。以下の内容は当時のものです。
フットサルは技術の波から取り残されてきた
GPS などのデバイスは、一般的なサッカーでは少しずつ当たり前になってきました。一方で、女子サッカーと同じように、フットサルには、トップレベルのプロサッカーで長年進んできた技術と開発の波が、あまり届いていませんでした。OLIVER は、この差を縮めようとしてきたと書いています。フットサルは今後も専門化が進み、技術がますます重要になる、というのが本部の見方です。
ふくらはぎに着ける、10 個のセンサー
OLIVER は、スマートデバイスをふくらはぎのスリーブに着ける、10 個のセンサーの計測システムを開発しました。デバイスの名前は「OLI」です。男女を問わず、すべてのクラブがこの種の技術を使えるようにすることが目的だと、本部のブログは書いています。スマートフォンのアプリと Web ポータルも用意され、計測された指標を見ながら、選手ごとの詳しい分析ができます。
フットサルに合わせられる理由
当時の本部のブログは、OLIVER がフットサルに合わせられる理由として、2 つを挙げています。
- 慣性センサーを内蔵していること:GPS だけに頼らない仕組み
- 変数と指標を自由に設定できること:これまで技術から置き去りにされがちだった競技に合わせられる
フットサルでは、キックパワーと加速が特に重要です。当時 Barceloneta Futsal のフィジカルコーチだった Agustín Ibarra 氏は、フットサルに合う GPS として OLIVER を選んだと語っています。屋内で技術を使い、加速、減速、キックパワーを計測できることは、自分たちの競技にとって、これまでにない経験だということです。
パフォーマンスを上げるだけではない
サッカーでは、選手の才能を伸ばすことがデバイスの主な目的ですが、負荷の管理とケガのリスク管理のような副次的な目的も重要になっています。当時の本部のブログによると、OLI は、試合だけでなく、練習やジョギングも含めた身体の活動の記録を残せました。その記録をもとに、負荷が偏っているときに気づく判断材料にもなるとしています。
本部の発表「筋肉系のケガを 45% 減」とは
本部の発表では、筋肉系のケガを 45% 減らせるとしています。関係する指標として紹介されているのが、「ケガのリスク指標」です。当時の本部のブログによると、この指標で、選手が練習のしすぎか、適正な範囲か、練習が足りないかの目安を示すとされていました。
当時 Córdoba Futsal のフィジカルコーチだった Juan Daniel Belmonte 氏は、OLIVER で練習の負荷が足りないときが分かり、練習を計画して選手に求める負荷を決め、試合に良い状態で臨めるようにしていたと話しています。
どんなチームが使っているか
OLIVER は、スペインのフットサル 1 部リーグに進出し、Córdoba Futsal が使っていました。さらに、ベネズエラ代表が直近のワールドカップ(当時)で使い、ベスト 16 に進みました。ほかにも、スペインのフットサルの Barceloneta Futsal CE なども選んでいました。
当時の本部のブログは、モバイルアプリと Web ポータルに機能と更新を加え続けているとしていました。練習や試合で GPS を使うフットサルチームを増やしたい、というのが当時の方針でした。
OLIVER PRO が合うチームの条件
この記事は当時の OLIVER の話です。フットサルのチームが、現在のチーム向け製品 OLIVER PRO を考えるときの目安を示します。
| 条件 | こんなチームに合います |
|---|---|
| 場所 | 体育館や屋内コートで練習・試合をするチーム |
| 見たい指標 | 加速・減速、キックの指標を練習の組み立てに使いたいチーム |
| 負荷の管理 | 練習と試合の負荷を記録し、足りない選手・かかりすぎの選手を見分けたい指導者 |
日本の現場では
体育館を時間で区切って借りるチームでは、デバイスの配布と回収の時間も、練習の流れの中で考えておく必要があります。まずは公式戦ではなく練習試合で試し、加速・減速やキックの指標が練習の組み立てにどう使えるかを確かめると、導入後の使い方が見えやすくなります。体育館での進め方は、デモのご依頼からご相談ください。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「Technology in Futsal: the GPS that reached the first division and played in a World Cup.」(英語、2022 年 6 月 10 日)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2022 年 6 月 10 日に掲載された記事「Technology in Futsal: the GPS that reached the first division and played in a World Cup.」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。


