選手の負荷の計測とケガのリスク管理|本部の発表では負傷 45% 減

ふくらはぎのスリーブに OLIVER のデバイスを着ける様子(2 枚の写真) 指導の知識

この記事のまとめ

  • 本部のブログは、ケガのリスクを抑えるには、選手ごとの練習の負荷を把握し、日々の練習計画に反映することが欠かせないとしています。
  • 当時の OLIVER は、外的負荷(走った量や強度)と内的負荷(選手の感じたきつさ)の両方を、練習や試合のあとに確かめられる作りでした。
  • 本部の発表では、負荷の計測でケガが 45% 減ったとされています(2021 年 9 月 10 日時点)。ただし、どのチーム・期間・比べ方による数値かは、元の記事に書かれていません。

シーズンの大事な時期に、主力が長期離脱する。指導者にとっても選手にとっても、いちばん避けたい場面です。コンタクトの多い競技ほど、ケガへの不安は選手につきまといます。

では、練習の負荷をどう見れば、無理をさせずに伸ばせるのでしょうか。

この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、負荷の計測とケガのリスク管理の考え方と、当時の OLIVER(チーム向けは現在の OLIVER PRO)での見方をまとめます。本部のブログの題名は、負荷の計測でケガが 45% 減ったという内容です。数値は本部の発表によるもので、どのチーム・期間・比べ方による数値かは元の記事に書かれていません。この記事の中で出てくる機能や画面は、2021 年 9 月 10 日時点の本部のブログに書かれた内容です。

「負荷の管理」とケガのリスクの関係

本部のブログは、GPS を使うチームの大きな目的の 1 つとして、ケガを減らすことを挙げています。当時の OLIVER は、パフォーマンスの計測や選手の成長を支えるだけでなく、負荷の積み重ねによるケガのリスクにも目を向けて作られたデバイスでした。選手とチームに、練習を組み立てるための大事な情報を渡すためです。

ケガは、長いシーズンのうち数週間を失わせます。重ければ数か月、場合によっては年単位になることもあります。だからこそ、選手が自分のパフォーマンスに気を配り、限界に触れないようにするための取り組みが要ります。

本部のブログは、負荷を管理することが、ケガの予防と、選手ごとの練習計画の改善の両方に欠かせないとしています。フィジカルコーチは、計測した負荷をもとに練習の内容を調整し、選手の強みと弱みを見つけ、休養や個別のメニューを提案できます。

当時の OLIVER で負荷を確かめる流れ

当時の OLIVER では、「OLI」と呼ばれるデバイスが、1 回の練習や試合の情報を集めます。サッカーの指標、運動面の指標、健康に関わる指標です。これにより、選手一人ひとりと、チーム全体のパフォーマンスを分析できます。

集めた情報は、Web のプラットフォームで確かめます。プラットフォームには、ダッシュボードと、選手ごとの画面(Player View)があり、試合や練習のたびに数値を見直せます。画面を掘り下げていくと、1 回ごとの練習の「外的負荷」と「内的負荷」を確かめられ、選手の状態をより詳しく知る材料になります。

外的負荷:選手が受けている負荷の量

外的負荷では、選手ごとの「慢性負荷(これまでの負荷)」と「急性負荷(直近の負荷)」の関係を見ます。この関係から、選手がどれだけの負荷を受けているか、そしてそれがケガのリスクにどう関わるかを知る手がかりが得られます。本部のブログによると、筋肉や神経・筋の疲労の指標も、あわせて計測されていました。

本部のブログは、外的負荷が高い状態は、オーバートレーニングによるケガのリスクが高まることと関係していると述べています。そのため、選手のトレーニング負荷を見直すなど、対応を取る必要があります。

内的負荷:選手自身が感じた負荷

内的負荷は、選手が入力する RPE(主観的運動強度。その練習がどれだけきつかったか)から求めます。コーチがセッションのデータを取り込んだあと、選手がアプリを開いてその日の RPE を入力します。選手が入力できない時は、コーチが手で入力することもできます。

この RPE に、練習の長さを掛けると s-RPE が求められます。走った量などの外から見える負荷だけでなく、選手の感じたきつさまで合わせて見ることで、負荷をより多面的に確かめられます。

現場の声

本部のブログには、当時 OLIVER を使っていた指導者の声が紹介されています。

  • Jose Maria Pinilla コーチ:OLIVER を使うことで、トレーニングが足りていない選手や、もっと負荷が必要な選手が分かる、と述べています。
  • Rafa García Cortez 氏(当時、レアル・マドリード財団のアカデミーディレクター):OLIVER は意思決定に役立つ情報を数多く提供してくれると述べています。チームの指導者やフィジカルコーチの仕事の基本であり、選手がケガにさらされそうな時を知る助けになる、という趣旨のコメントです。

負荷の計測を続けるための 4 つの見方

本部のブログの内容を、日々の練習で使いやすい形に整理すると、次のようになります。

見るもの分かること
外的負荷選手が受けている負荷の量。慢性負荷と急性負荷の関係
疲労の指標筋肉および神経・筋の疲労の目安
内的負荷(RPE・s-RPE)選手自身が感じたきつさと、練習時間を掛けた負荷
選手ごとの傾向練習が足りていない選手、負荷を増やせる選手の見当

ケガの予防は、1 つの数値だけで決まるものではありません。数値は、指導者が練習の内容や休養を決めるときの判断材料として使うものです。体の不調やケガについては、医師などの専門家にご相談ください。

日本の現場では

学校の部活動では、大会前や長期休み明けに、練習の量が一気に変わる場面があります。外的負荷の計測を毎回そろえ、練習後の選手本人の感想もあわせて聞くようにすると、選手ごとの普段の水準が分かり、変化に気づく材料になります。体の不調がある場合は、数値だけで判断せず、専門家にご相談ください。チームでの使い方はデモのご依頼からご相談ください。

出典

  1. この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「Injuries reduced by 45% due to monitoring player loads」(英語、2021 年 9 月 10 日)

この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2021 年 9 月 10 日に掲載された記事「Injuries reduced by 45% due to monitoring player loads」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。

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