この記事のまとめ
- 本部のブログ(2021 年)によると、女子サッカーは国際移籍の件数や観客数が伸び、急成長の途上にありました。
- 練習や試合の負荷を数値で見る GPS トラッカーは、一人ひとりに合う負荷を考える判断材料になります。
- 当時の OLIVER(チーム向けは現在の OLIVER PRO)は、ふくらはぎのスリーブに入れて着けるため、ベストを着ける必要がないとされていました。本部は「性別に配慮した設計」として紹介していました。
スタッフが限られる中で、どの選手にどれだけ負荷をかけるかを、経験と勘だけで決めるのは簡単ではありません。女子チームでも、選手の状態を数値で見たいという場面があります。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部の 2021 年 10 月 29 日のブログをもとに、女子サッカーの成長の現状と、計測テクノロジーの役割をまとめます。
女子サッカーの現状:課題は残っていました
本部のブログは、まず国際的な選手組合 FIFPRO が 2018 年に公表した調査報告「Raising Our Game」を挙げています。プロの女子選手へのアンケートから、次のような結果が示されていました。
| 調査の結果(本部のブログが紹介した FIFPRO の調査) | 内容 |
|---|---|
| 87% | 収入が少ない、または無いことを理由に、25 歳になる前に競技生活を終えた |
| 3.6% | 調査に答えた選手のうち、給料を受け取っていない。FIFA 女子ワールドカップに出るトップレベルでも同じ |
| 77.7% | 所属クラブには、明確な計画の方針が無いと答えた |
| 54% | クラブのスタッフが足りず、選手として必要な支えを受けられないと答えた |
当時の FIFA 事務総長だった Fatma Samoura 氏は、現状では男子サッカーには報酬が支払われるが、女子サッカーはお金がかかる側だと述べています。そのうえで、女子サッカーにも報酬が支払われるべきだし、支払われるようになる、という考えを示しました。
2020 年の報告:差は縮まりつつありました
一方で、2020 年の FIFPRO の報告では、差が縮まっている様子も示されています。
| 統計 | 変化 |
|---|---|
| 国際移籍に関わったクラブ数 | 276 から 349 へ。26.4% の増加 |
| 国際移籍の件数 | 1,035 件。2019 年より 23.7% の増加 |
| ヨーロッパのチームの観客数(2019 年) | 5 年前より 71.8% の増加。2020 年は新型コロナウイルスの影響で無観客だったため、2019 年の数値 |
成長を続けるための「プロ化」と計測
本部のブログは、この成長を続けるには、女子サッカーのプロ化が欠かせないと述べています。その一歩として、選手のパフォーマンスを計測するデバイスの活用を挙げています。体力面だけでなく、サッカーの内容に差をつけ、試合の質を上げて、観る人にとっても魅力的にするためです。
フィジカルの準備と練習への取り組みは、チームの力を高めるうえで大切な要素です。練習の計画づくりやケガのリスクを考えるとき、現代の強い補助になるのが GPS トラッカーだと、本部のブログは位置づけています。
計測の技術は、女子サッカーでも広がっています。選手一人ひとりのパフォーマンスの情報があれば、コーチや技術スタッフは、その選手が十分に鍛えられているか、成長のために負荷を増やすべきか、ケガを避けるために減らすべきかを考えられます。そのうえで、それぞれの必要に合わせて練習を組み立てられます。
性別に配慮した設計:ふくらはぎで着ける当時の OLIVER
本部のブログは、当時の OLIVER(チーム向けは現在の OLIVER PRO)を「性別に配慮した設計のテクノロジー」として紹介しています。ポイントは 2 つです。
- 脚に着ける形です:GPS トラッカーは、ふくらはぎのスリーブの中に入れて着けるため、ベストを着る必要がありません。本部のブログは、この点を女子選手にとっての利点として挙げています
- ボールとの関わりも計測できます:脚に着けるため、キックの指標とボール保持を計測できます
本部のブログには、当時スペインのクラブ Santa Teresa de Badajoz の選手だった Nayadet Lopez さんの声が載っています。ベストは男子サッカーを前提に作られたものだと感じている、と話しています。OLIVER はスリーブの中に入れるだけで、試合で着け慣れないものが増えないこと、そして使いやすさと着け心地が大きな利点だと語っています。
当時の特徴から見る、合う女子チームの条件
| 条件 | こんなチームに合います |
|---|---|
| 着け心地 | ベストを着けづらいと感じる選手がいるチーム |
| スタッフ | 強化の専任スタッフが少なく、選手ごとの負荷の判断材料がほしいチーム |
| 見たい内容 | 走る量に加え、キックの指標やボール保持も見たいチーム |
| 目標 | チームのプロ化に向けて、練習の進め方を整えたいチーム |
本部のブログは最後に、女子サッカーはプロサッカーの中でも、成長の余地がとくに大きい分野の 1 つだと述べています。消費のあり方、競争、投資の変化が、この競技の成長を後押しするという見方です。
日本の現場では
学校の部活動やクラブで、4 月の新年度に新しい学年が加わる時期は、デバイスの着け心地を選手に確かめてもらう機会になります。今の OLIVER PRO のデバイスがどんな着け方になるかは、実物でご確認いただけます。実際に着けて動いた感触を、デモのご依頼の場でお試しください。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「Women’s football in growth and a tech leap with gender perspective」(英語、2021 年 10 月 29 日)
- FIFPRO「Raising Our Game」ほか FIFPRO の女子サッカーの報告。本部のブログは、本文では 2018 年、参考文献では 2020 年と書いています。数値は本部のブログに載っていたもので、原典は確かめていません
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2021 年 10 月 29 日に掲載された記事「Women’s football in growth and a tech leap with gender perspective」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。


