この記事のまとめ
- サッカーの GPS デバイスは、背中に着けるベスト型と、脚に着ける型の 2 つに分けられます。
- 本部のブログによると、ベスト型が先に登場し、背中に着けるのは GPS の受信がよかったためです。
- 脚に着ける型は、走行距離や速度などの運動量の指標に加え、ドリブルの距離やキックの強さ、回数などサッカーならではの指標を計測できる、と当時の本部のブログは説明しています。
- ベスト型はリアルタイムで確認できるものが多く、そのためには分析の担当者や通信の設備が要る場合がある、と本部は説明しています。
GPS デバイスを検討し始めると、ベストか、脚か、という選択で止まることがあります。どちらも計測はできるけれど、チームの人数、競技、スタッフの体制によって合う形は変わります。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、ベスト型と脚に着ける型の GPS デバイスの違いを整理します。記事は 2022 年のもので、脚に着ける型の例は当時の OLIVER(チーム向けは現在の OLIVER PRO)です。
どんな目的で作られたか
FIFA によると、電子的な選手のパフォーマンス計測システムは 3 種類あります。カメラなどの光学センサー、ローカルポジショニングシステム(LPS)、そして GPS/GNSS です。この記事で扱うのは GPS/GNSS です。
GPS はもともとサッカーのために生まれた技術ではありません。ベスト型が先に登場したのはそのためで、背中の高さに着けるのは信号の受信がよかったからです。この問題は技術の進歩で解消されました。2022 年 11 月 9 日時点で、ベスト型はサッカー、バスケットボール、ホッケー、アメリカンフットボールなどで使われていました。
脚に着ける型は、従来の GPS トラッカーにサッカーならではの価値を足す目的で生まれました。ふくらはぎのスリーブに入れるデバイスは、走行距離や速度などの運動量の指標に加え、ドリブルの距離、キックの強さ、ボールを蹴った回数など、サッカー特有の指標も計測できます。脚に着けるのは、サッカー向けに設計され、脚の動きから得られるデータを生かすためです。
データを見るタイミングの違い
脚に着ける型のデバイスの多くは、ライブでデータを見ることができません。データを得るには、セッションを取り込む必要があります。当時の OLIVER では、選手 1 人あたり 45〜90 秒かかる作業だと本部のブログは説明しています。当時の OLIVER のように、選手が自分のスマートフォンで自分のデータを見られる仕組みもあります。
ベスト型はリアルタイムでデータを見られるものが多く、本部は、その場合に次の点が要る場合があると説明しています。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 提供の有無 | リアルタイム対応は会社により異なる |
| 人材 | リアルタイムで判断する分析の担当者が要る場合がある |
| 設備 | 通信環境やアンテナなどの設置が要る場合がある。FC バルセロナがカンプ・ノウとシウタット・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールにアンテナを置いた例がある |
対応できる競技と選手の幅
ベスト型は多くの競技で使われています。本部は、脚に着ける型を、女子サッカーやフットサルも意識して作ったと紹介しています。
- 女子サッカー:ふくらはぎの部位に着けるデバイスは、女性の視点を取り入れて設計された、としています。
- フットサル(屋内):GPS は屋内で働かないため、当時の OLIVER は加速度センサーでフットサルに必要な指標を計測している、としています。フットサルの数値の比較は「フットサルとサッカーの運動量の違い|走行距離・最高速度・強いキックの回数」で紹介しています。
2 つの型の比べ方
| 視点 | ベスト型 | 脚に着ける型 |
|---|---|---|
| 着ける場所 | 背中 | 脚(ふくらはぎのスリーブ) |
| 使われる競技(2022 年 11 月 9 日時点) | サッカー、バスケットボール、ホッケー、アメリカンフットボールなど | サッカーに特化した設計 |
| サッカー特有の指標 | 製品によって異なる | ドリブルの距離、キックの強さ、キックの回数など |
| リアルタイム | 対応するものが多い。分析の担当者や設備が要る場合がある、と本部は説明 | セッションを取り込んで確認(当時の OLIVER は 1 人 45〜90 秒) |
| 女子サッカー・フットサル | 製品によって異なる | 女子サッカーを意識した設計。屋内は加速度センサーで計測(当時の OLIVER) |
GPS を使えるチームが広がってきた
数年前まで、GPS はトップクラブだけが使える技術でした。時間がたつにつれ、クラブの予算が増え、より手に入れやすいサービスも登場しました。本部は、この変化によって、各国・各カテゴリーのチームが GPS を使えるようになり、男子サッカーだけでなく、女子サッカー、フットサル、育成年代にも広がった、と説明しています。100 以上のチームとアカデミーが OLIVER を選び、その多くが初めての導入でした(2022 年 11 月 9 日時点)。なお、日本での価格は OLIVER SPORTS JAPAN にお問い合わせください。
日本の現場では
部活動やクラブチームでは、練習場所が人工芝のグラウンドだったり、体育館だったりと日によって変わります。人数が多く、分析の専任もいないチームでは、選手が自分で着けて片付けられるかどうかも、運用のしやすさに関わります。男子・女子・育成年代で、計測したい指標がどう違うかも、選ぶときの視点になります。今の OLIVER PRO の使い方はデモのご依頼からご相談ください。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「GPS Trackers: Vests vs on-the-leg, Which one is better?」(英語、2022 年 11 月 9 日)
- 「Badalona Futur の GPS 導入事例(2022 年)|新クラブの計測」(日本語版、2022 年 10 月 25 日)
参考:原文(英語) - 「フットサルとサッカーの運動量の違い|走行距離・最高速度・強いキックの回数」(日本語版、2022 年 10 月 27 日)
参考:原文(英語)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2022 年 11 月 9 日に掲載された記事「GPS Trackers: Vests vs on-the-leg, Which one is better?」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。



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