OLIVER PRO とは|チーム向け GPS の機能(2024 年 8 月時点)

OLIVER PRO のデバイスとプラットフォームの画面 製品・選び方

この記事のまとめ

  • OLIVER PRO は、トラッカーで計測したデータをプラットフォームで見るチーム向けの GPS で、練習や試合のあとに AI が改善のための提案を出します。
  • 本部のブログは、よく使われる機能として、タイムラインへのタグ付け、ヒートマップ、負荷の目安、試合と練習の比較、選手プロフィール、チームと個人の指標の 6 つを挙げています。
  • 本部のブログによると、OLIVER PRO は 45 以上の国の 200 以上のチームで使われていました(2024 年 8 月 15 日時点)。

フィジカルコーチもコーチも、練習や試合のたびに「今日の負荷はどうだったか」「あの選手は休ませたほうがよいか」と判断を求められます。判断の根拠になる数値があれば、説明もしやすくなります。

一方で、データを集めても、見る時間が足りなかったり、何をすればよいか分からなかったりすることがあります。

この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログ(2024 年 8 月 15 日の記事)をもとに、OLIVER PRO の機能、対応する競技、使っているチームをまとめます。数値や仕様は記事の公開時点のものです。

GPS トラッカーとプラットフォームでできること

本部のブログは、モニタリング技術を「数千のデータを集めるトラッカー」と「それを見るためのプラットフォーム」の組み合わせと説明しています。OLIVER PRO は、練習や試合のあとに、個人とチームそれぞれについて、AI が「このデータをどう使うか」を示すと紹介されています。トラッカーのデータはスマートフォンのアプリと同期し、改善のための提案をすぐに受け取れます。

この技術の目的として、本部のブログは、パフォーマンスの向上とケガのリスクの管理の 2 つを挙げています。

パフォーマンスを見る

数十の指標(2024 年 8 月時点)を計測することで、足りない部分を伸ばす練習や、すでに強みの部分をさらに生かす練習を、コーチやフィジカルコーチが組み立てられます。プラットフォームでは、複数の指標で選手を比べたり、レポートを作ったりすることもできます。

ケガのリスクを管理する

ひとつは、負荷の管理です。正確な指標をもとに練習を計画することで、練習が足りない状態と、やりすぎの状態の両方に気づく手がかりになります。

もうひとつは、復帰の目安となる指標です。ケガから戻る選手について、スポーツ科学にもとづいて個別に追跡し、競技に戻る時期を考える手がかりにすると紹介されています(復帰の判断は医師・メディカルスタッフと行います)。さらに「ケガのダッシュボード」では、ケガの記録を 1 件ずつ残せるため、チーム全体の状況を把握しやすくなると紹介されています。

屋外・屋内の複数の競技で使われています

本部のブログによると、OLIVER SPORTS は 2024 年 8 月までの 1 年で OLIVER PRO の対応を広げ、屋外・屋内を問わず、サッカー、フットサル、アメリカンフットボール、バスケットボール、ラグビー、ホッケーなどで使えるようになりました。

もともとは、脚に着けてサッカーのキックの指標を計測するところから始まった技術です。2024 年からは、ベストとふくらはぎのスリーブの 2 つの着け方があると紹介されています(当時の本部のブログによる)。

外部のプログラムとの関わり(2023〜2024 年)

本部のブログによると、2023 年に Barça Innovation Hub を通じて FC バルセロナが当時の OLIVER に出資し、FC バルセロナ自身が出資した最初の企業になりました(「FC バルセロナが OLIVER に出資(2023 年)|BIHUB 最初の出資先」)。

また、本部(OLIVER SPORTS)は、5 年にわたる製品開発の後、FIFA Innovation Programme に参加しました(「FIFA Innovation Programme への参加(2024 年)|OLIVER SPORTS 本部の発表」)。このプログラムは、サッカーに新しい価値を加える可能性のある技術を見つけて支援するものです。本部のブログは、プログラムの中で、FIFA のデータ・分析・パフォーマンスの専門家チームによる確認を受けるとしています。プログラムへの参加は、FIFA が製品を推奨・認定したことを示すものではありません。

プラットフォームの主な機能

本部のブログによると、OLIVER PRO を使うフィジカルコーチは 250 人以上でした(2024 年 8 月 15 日時点)。データを集める力だけでなく、そのデータを深く分析できる点が評価されているとしています。よく使われている機能は次のとおりです。

機能内容
タイムラインへのタグ付け1 分ごとの指標の分単位グラフと、気になる区間へのタグ付け。ボールを使う練習と使わない練習の両方を保存
個別設定できる負荷の目安ACWR(急性:慢性の負荷比)と AI による、練習が足りない・適正・やりすぎの選手別表示
インタラクティブなヒートマップ試合中の選手の動きの 1 分ごとの表示。試合の時間帯の自動認識つき
試合との負荷の比較試合と練習の強度の比較と、1 週間の練習計画(マイクロサイクル)の調整
選手プロフィール選手の成長の推移の確認。チーム・クラブのほかの選手との比較と、特定の指標の推移の個別追跡
練習・試合の指標チームの累計と選手ごとの指標の表示。選手どうし、セッションどうしの比較
選手プロフィールの画面
OLIVER PRO の選手プロフィール(本部のブログの画像)

本部のブログが挙げた、OLIVER PRO が合うチームの条件(2024 年 8 月時点)

条件本部のブログの説明
競技サッカー、フットサル、バスケットボール、ラグビー、ホッケーなどのチーム(屋外でも屋内でも)
負荷の管理出場時間の違う選手の負荷を調整したいチーム
分析練習と試合の強度を比べて、週の計画を見直したいチーム
育成アカデミーで、選手の成長の記録を続けて残したいクラブ

本部のブログが紹介した導入チーム(2024 年 8 月 15 日時点)

本部のブログは、男子サッカー、女子サッカー、フットサル、ユースサッカー、アメリカンフットボール、フィールドホッケー、ハンドボール、ゲーリックフットボール、バスケットボール、ラグビーのチームが OLIVER PRO を使っているとしています。

分類ブログで紹介されたチーム
フットサル(スペイン)LNFS 16 チームのうち 7 チーム。2023/24 シーズンの王者 Jimbee Cartagena を含む
フットサル(欧州)2024/25 シーズンの UEFA フットサル・チャンピオンズリーグで使う 6 チーム
フットサル(アジア)Semey(カザフスタン)、Johor(マレーシア)、Bintang Timur Surabaya(インドネシア)、Shenzhen Nanling Tienland FC(中国)、日本のクラブ
男子サッカーUE Sant Andreu、UE Tona、UE Cornellà、UE Santa Coloma、Marsaxlokk FC、ZED FC、Amora FC、Deportes Concepción、Concon National
女子サッカーUDG Tenerife、Gimnasia de La Plata、São Paulo、Palestino Femenino
育成組織FC バルセロナのユースチーム、Sporting de Gijón、Racing de Santander、Unión Huaral など

フットサルの国内王者

2023/24 シーズンは、OLIVER PRO を使っていたスペインの Jimbee Cartagena とイタリアの Meta Catania が、それぞれ国内のタイトルを獲得し、2024/25 の UEFA フットサル・チャンピオンズリーグへの出場が決まっていました(2024 年 8 月 15 日時点)。詳しくは「フットサル王者の OLIVER PRO 導入事例(2024 年)|スペインとイタリア」をご覧ください。

OLIVER PRO についてのよくある質問は、「OLIVER PRO と OLIVER のよくある質問|競技・指標・着け方」にまとまっています。

日本の現場では

日本では、サッカーのジュニアやジュニアユースのチームが、フットサルの大会にも出ることがあります。同じ選手がサッカーとフットサルの両方でプレーするとき、両方の負荷を合わせて把握できると、1 週間の練習量を決める材料になります。サッカーとフットサルでの計測の進め方は、デモのご依頼の際に、今の OLIVER PRO の画面でご案内します。

出典

  1. この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「All About OLIVER PRO: The Next Generation of GPS Technology for Sports」(英語、2024 年 8 月 15 日)
  2. 「フットサル王者の OLIVER PRO 導入事例(2024 年)|スペインとイタリア」(日本語版、2024 年 6 月 25 日)
    参考:原文(英語)
  3. 「OLIVER PRO と OLIVER のよくある質問|競技・指標・着け方」(日本語版、2024 年 2 月 6 日)
    参考:原文(英語)
  4. 「FC バルセロナが OLIVER に出資(2023 年)|BIHUB 最初の出資先」(日本語版、2023 年 3 月 1 日)
    参考:原文(英語)
  5. 「FIFA Innovation Programme への参加(2024 年)|OLIVER SPORTS 本部の発表」(日本語版、2024 年 7 月 16 日)
    参考:原文(英語)

この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2024 年 8 月 15 日に掲載された記事「All About OLIVER PRO: The Next Generation of GPS Technology for Sports」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。

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