この記事のまとめ
- OLIVER PRO は、屋外のスタジアムでも体育館でも使える GPS デバイスとプラットフォームとして、ドイツのクラブやチームに紹介されています。
- 本部のブログ(2026 年 6 月 8 日時点)によると、ドイツの Bahlinger SC は 2023 年末に導入し、日々の練習に組み込んで使っていました。
- AI のチャット・提案・レポートの機能が、練習後の数値の確認や報告の準備を手伝います。
今週は屋外のピッチで試合、来週は雨で体育館に移って練習。ハンドボールやバスケットボールの部門を持つクラブでは、競技も練習場所もたびたび変わります。そのたびに計測の方法まで変わると、指導者は数値の見方から覚え直すことになります。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、ドイツのスポーツの現場と、そこで紹介された OLIVER PRO の特長、クラブの導入事例をまとめます。
ドイツのスポーツの現場
本部のブログによると、ドイツには 9 万を超えるスポーツクラブがあります(2026 年 6 月 8 日時点)。サッカーは DFB(ドイツサッカー連盟)を中心に盛んで、ハンドボール、バスケットボール、ホッケーにも広がっています。
練習の成果を運に任せず、客観的なデータで確かめたい。その考え方から、負荷の管理や数値にもとづく判断への関心が高まっている、と本部は紹介しています。
OLIVER PRO とは
OLIVER PRO は、GPS デバイスと、スポーツ科学にもとづくプラットフォームを組み合わせたチーム向けの製品です。本部のブログによると、スポーツ科学の専門家が設計し、指導者とフィジカルコーチがチームの状態を整理するために作られています。
計測できる 4 つの領域
| 領域 | 計測・表示する内容 |
|---|---|
| 身体能力 | 総距離、最高速度、スプリント回数、加速と減速の傾向 |
| 負荷の管理 | 負荷の量の確認。オーバートレーニングやケガのリスクの目安を見る手がかり |
| ボールとの関わり | キックパワーと、強度別のキックの指標 |
| 戦術の把握 | ヒートマップと位置のデータ |
キックの指標は、デバイスを脚(ふくらはぎのスリーブ)に着けるため計測できる、と本部のブログは説明しています。
ドイツのチームに向けた AI の 3 つの機能
本部のブログは、AI の機能を、特にフィジカルコーチの日々の作業に役立てるものとして紹介しています。
- AI チャット:プラットフォームに組み込まれた仮想アシスタントです。「今日、推奨される負荷を超えた選手は誰か」「今日の練習の強度は先週と比べてどうか」といった質問を入力すると、分析の結果が返ってきます。グラフを一つずつ開いて探す手間が減ります
- AI の提案:チーム全体の身体的なパフォーマンスを自動で分析し、早めの注意点と実用的な提案を示します。負荷の記録をもとに、次の練習の強度を調整する判断材料になります
- AI によるレポート:本部のブログは、GPS のデータを、強化担当の責任者・選手・指導スタッフに向けた文章のレポートにまとめる作業に、これまで数時間かかっていたとしています。この機能では、AI がセッションのデータから、設定に合わせたレポートを作ると紹介しています
屋外にも屋内にも使える
本部のブログは、OLIVER PRO の特長に、屋外の大きなスタジアムと屋内の体育館の両方で使えることを挙げています。ドイツでは、天候や競技の特性(ハンドボールやバスケットボールなど)によって、屋内で練習や試合をするクラブが多いためです。
本部のブログによると、屋内では衛星に頼らず、慣性センサー(IMU)で負荷やパフォーマンスを計測します。
本部は、サッカー、ラグビー、ホッケー、バスケットボール、ハンドボール、フットサルで使われているとしています。
導入事例:Bahlinger SC
本部のブログは、ドイツでの導入を、すでに始まっている事例として紹介しています。例は、Regionalliga Südwest(ドイツ南西部の地域リーグ)で戦う Bahlinger SC です。本部のブログ(2026 年 6 月 8 日時点)によると、同クラブは 2023 年末に OLIVER PRO を導入し、2 年以上途切れず使い、日々の練習の中に組み込んでいました。
本部は、この事例から、ブンデスリーガ以外のクラブでも、パフォーマンスのためのテクノロジーが役立つ場面があると説明しています。
ドイツで計測技術が広がる 3 つの理由
本部のブログによると、ドイツでは練習のデジタル化がブンデスリーガだけのものではなくなり、地域リーグのクラブやユースの高度な育成拠点にも広がっています。理由として、次の 3 つが挙げられています。
- ケガのリスク管理:避けられる過負荷で主力が離脱することを減らしたい、という経済面・競技面の優先事項があります
- 選手の育成の客観性:データにもとづいて判断し、選手の数値をプロの水準と照らし合わせて見られます
- 多目的さと息の長さ:テクノロジーは才能の代わりにはなりません。選手の状態を見守り、競技生活を長く続けることを考えるための情報を与えるもの、と本部はとらえています
設備の面での特長
本部のブログは、設備の面での特長として、次の 3 つを挙げています。
- 大がかりな設備は不要:スタジアムの周りにアンテナや太い配線を設置する必要はありません
- 世界での導入:350 以上のチーム、65 か国以上で使われています(2026 年 6 月 8 日時点)。本部は、Barça Innovation Hub と MLS Innovation Lab の支援を受けたと紹介しています(いずれも製品の推奨・認定を示すものではありません)
- 小さく軽いデバイス:ベストとふくらはぎのスリーブの 2 通りの着け方があり、選手の動きを妨げにくい形です
日本の現場では
シュート練習の翌日に、キックの指標を選手と一緒に見ながら振り返る場面を考えてみてください。OLIVER PRO では、キックパワーと強度別のキックの指標を、選手ごとに見られます。デモのご依頼をいただくと、今の OLIVER PRO の画面で、選手別のキックの指標とヒートマップをご覧いただけます。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「GPS Technology in Elite Sports in Germany」(英語、2026 年 6 月 8 日)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2026 年 6 月 8 日に掲載された記事「GPS Technology in Elite Sports in Germany」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。



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