この記事のまとめ
- 欧州で最も重要な国際ユースサッカー大会のひとつとされる MIC Football の第 20 回大会(2022 年)で、50 チーム以上・800 人以上の選手が、ふくらはぎに着ける OLIVER の GPS デバイスで計測しました。
- 女子と男子それぞれで、最高速度・キックパワー・1 分あたりの走行距離・1 試合の最長距離など、大会中に計測された最大値が公開されています。
- ユース年代のデータ計測は、選手の成長を追い、練習を組み立て、負荷を管理する判断材料になります。
将来のスターが集まる大会で、選手ひとりひとりの動きを数値で見る機会をどう作るかは、課題のひとつです。育成年代では、成長を追うことと、負荷をかけすぎないことの両方が、いつも課題になります。
この記事では、OLIVER SPORTS 本部のブログをもとに、MIC Football と OLIVER の提携の内容と、大会で計測された数値をまとめます。なお記事が書かれた 2022 年当時、チーム向けの製品も「OLIVER」と呼ばれていました(チーム向けは現在の OLIVER PRO)。以下の内容は当時のものです。
MIC Football とは
MIC Football は、欧州で最も重要な国際ユースサッカー大会のひとつです。毎年コスタ・ブラバ(ジローナ県)の 36 面のピッチを使って開かれます。試合のテレビ中継や配信、各国代表団の入場行進、開会式まであり、小さなクラブワールドカップのような雰囲気だと紹介されています。
FC バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バレンシア、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、パリ・サンジェルマンなど世界のクラブに加え、地域の小さなチームも参加します。第 20 回大会(2022 年)には、約 300 チーム(30 か国)、12〜20 歳の選手 6,000 人以上が出場しました。リオネル・メッシ、ネイマール、ダニ・カルバハル、ジェラール・ピケ、カゼミーロ、セスク・ファブレガス、アンス・ファティも、若いころにこの大会に出場しています。
第 20 回大会で、50 チーム以上・800 人以上が計測
第 20 回大会では、50 チーム以上・800 人以上の選手が OLIVER の GPS 技術で自分のパフォーマンスを計測しました(2022 年 5 月 3 日時点)。小さな GPS デバイスを選手の脚に着け、運動能力やボールを扱う力を数値で見られるようにするものです。本部のブログでは、筋肉系のケガのリスクの管理にも使えるとしています。
大会で計測された最大値
大会中に集まったデータから、主な指標の最大値が公開されています。( )は、その数値を出した選手の年代です。
| 指標 | 女子 | 男子 |
|---|---|---|
| 最高速度 | 29.37 km/h(F20) | 31.7 km/h(U20) |
| キックパワー | 92.73 km/h(F20) | 105 km/h(U18) |
| 1 分あたりの走行距離が最も多い選手 | 97.96 m/分(F20) | 104.05 m/分(U20) |
| 1 試合での最長走行距離 | 6.14 km(F20) | 6.29 km(U18) |
選手の声
- RCD エスパニョール女子の選手:使い始めて 2 分ほどで着けていることを忘れるほど、ふくらはぎのスリーブは着け心地がよかった。試合のデータを見られたことが、やる気にもつながったと話しています。
- FC バルセロナの U16 の選手:胸に着ける GPS は知っていたが、OLIVER のように脚に着ける GPS があるとは知らなかった。自分のキックパワーを知り、プロ選手と比べられるのは驚きだと話しています。
ユース年代で計測する意味
本部のブログは、この提携が、エリート向けの技術を、多くのユース選手と指導者、フィジカルコーチに届けるものだとしています。ポイントは 2 つです。
- 選手の成長を追えること:選手ごとに、数値で比べられる記録があれば、運動能力とサッカーの技術の伸びを知り、狙いを決めた練習を組み、身体への負荷を管理する判断材料になります。
- ケガのリスク管理を育成の一部にすること:ケガは選手生活につきものですが、将来のスターがトップチームに届かない主な理由のひとつだと、本部のブログは指摘します。本部の発表では、OLIVER のような技術で筋肉系のケガを 45% 減らせるとしており、選手がより多く練習し、試合に出られる状態を支えるとしています。
OLIVER は、エリート向けの技術を、さまざまな形式とレベルでサッカーをするすべての人に届ける、という使命を続けるとしています。
OLIVER PRO が合うチームの条件
この記事は当時の OLIVER の話です。育成年代に、現在のチーム向け製品 OLIVER PRO を考えるときの目安を示します。
| 条件 | こんなチームに合います |
|---|---|
| 大会 | 遠征や大会に多くの選手を連れていき、短い期間にまとめて数値を集めたいチーム |
| 年代 | 12〜20 歳のように幅広い年代を抱えるクラブ・アカデミー |
| 目的 | 成長の記録を残し、負荷の管理にも使いたい指導者 |
日本の現場では
日本でも、夏休みの大会や合宿、遠征は、多くの選手の数値をまとめて集められる機会です。計測した結果を保護者に見せる場合は、どの数値を、どの範囲で共有するかを、あらかじめチームで決めておくと安心です。成長期の選手の負荷は個人差が大きいため、チームのスタッフや専門家とも相談しながら見てください。大会や遠征での使い方は、デモのご依頼からご相談ください。
出典
- この記事の原文:OLIVER SPORTS 本部のブログ「MIC & OLIVER: A powerful alliance for talent evolution in football」(英語、2022 年 5 月 3 日)
- MIC Football の公式サイト(micfootball.com)
この記事について本記事は、OLIVER SPORTS 本部の公式ブログに 2022 年 5 月 3 日に掲載された記事「MIC & OLIVER: A powerful alliance for talent evolution in football」の日本語版です。日本の読者向けに、OLIVER SPORTS JAPAN が要点をまとめ直し、「日本の現場では」の欄を書き足しています。記事の中の数値や製品の内容は、元の記事が掲載された時点のものです。この日本語版は 2026 年 11 月に掲載しました。日本で提供する内容や価格は、記事の内容と異なる場合があります。機能によっては、ご契約の内容で使える範囲が異なります。国内での導入と運用のサポートは、OLIVER SPORTS JAPAN が行います。掲載している画像・ロゴは OLIVER SPORTS 本部の許諾を得て使用しており、権利は OLIVER SPORTS 本部または各権利者に帰属します。OLIVER SPORTS JAPAN は、STC 株式会社が運営する日本の総代理店です。


